車に子どもを乗せて出かける際、ドアや窓の開け閉めには注意が必要です。消費者庁・国民生活センターには、子どもが車のドアや窓に挟まれる事故情報が、医療機関(※1)から寄せられています。
●「車のスライドドアで左手の中指を挟み、爪の付け根付近で完全に切断してしまった。緊急手術で指の再接着を行った。」(3歳)
●「駐車時に、後部座席のチャイルドシートに座っていた子どもが窓から顔を出しているのに気付かないままパワーウインドウを閉めてしまい、首が挟まり顔面蒼白になった。その後も声を出さずぼーっとしているため救急要請し、入院となった。」(3歳)
●車のドアやパワーウインドウを閉める時は、「閉めるよ」「近づかないで」と子どもに一声かけて、顔や手が出ていないことを確認してから操作するようにしましょう。特に幼い子どもの場合は、そばにいる大人が確認したほうが安心です。
●チャイルドシートのベルトの長さが適切でなかったり、バックルが外れていると、もしもの交通事故で安全が守られないだけでなく、子どもが抜け出して窓やドアに挟まる事故のもとにもなります。乗せてから降ろすまでの間は正しく装着するようにしてください。このほか、ロック機能を活用することで、子どもが自分で開閉操作ができなくなり、事故防止に役立ちます。
●暑さが厳しい時期は、車内での熱中症にも特に注意が必要です。車のキーを車内に残したままドアがロックされ、子どもが車内に閉じ込められたケースもあります。わずかな時間であっても、子どもだけが車内に残る状況を作らないようにしましょう。
(※1)消費者庁は(独)国民生活センターと共同で、平成22年12月より、医療機関(令和3年8月現在で30機関が参画)から事故情報の提供を受けています(医療機関ネットワーク事業)。
消費者庁資料:Vol.562 車のドアや窓に挟まれる事故に注意!