インターネットでの化粧品の購入は慎重に-模倣品などの可能性も-

近年、オンラインショップやフリマサイト等、インターネットで商品を購入する人が増えています(※1)。気軽に商品を購入することができる一方、購入した商品が模倣品(※2)であったり、海外からの直接購入(個人輸入)のため国内の仕様とは異なるものであったりしたために、届いた商品が想像とは違ったといった経験をされた方や、思わぬ危害に遭った方もいるかもしれません。

化粧品を購入する場合、自身の肌等との相性を確かめるため、成分表示や使用感を確認してから購入する方もいるかと思いますが、インターネットで購入する商品は、実際にその商品を確認したり試したりすることができません。このため、インターネットでの化粧品の購入には注意が必要です。

日本国内で正規に流通している化粧品は、医薬品医療機器等法(※3)により、その品質、有効性及び安全性(以下「品質等」といいます。)が確認されていますが、インターネットで購入した模倣品や個人輸入した化粧品は、同法に基づく品質等の確認がなされていないほか、衛生状態がよくない場所で作られていたり、粗悪な原料が使われていたりする可能性があります(※4)。

また、たとえ正規品であったとしても、新古品・未使用品や使いかけの化粧品は、保管状況などによって品質等が保たれていないこともあるため(※5)、フリマサイト等でそれらの化粧品を購入する際は、そのことも併せて理解しておく必要があります。

 

事故やトラブルを防ぐためのアドバイス

インターネットで購入した化粧品による事故やトラブルを防ぐために以下の点に気をつけましょう。

  • 事業者の氏名・住所・電話番号、商品説明や支払方法、返金保証等をよく確認し、信頼できる事業者から購入する。
  • 届いた商品の見た目や表示に不審な点がある場合は使用を控える。なお、不安であれば製造・販売・輸入事業者に問い合わせることも検討する。
  • 万が一、肌にトラブルが起きてしまったときは、ただちに使用を中止し、症状の程度によっては皮膚科専門医の診療を受ける(※7)。
  • その他、トラブルが生じた場合は、まずは製造・販売・輸入事業者や行政機関等の窓口に相談する。

また、特許庁が、模倣品の見分け方について10個のポイントをまとめていますので、併せてご参照ください(※6)。

化粧品は日常的に使うものであり、また中には、ブランド品など高価なものもあることから、「少しでも安く買いたい」という心理が働くかと思います。インターネットには、正規の値段よりも安い化粧品が販売されていることもありますが、その安全性・品質が担保されているかどうかを見極めることは難しくなっています。実際に使ったことがある製品だから大丈夫だと思わず、購入する前に一度立ち止まって、購入しようとする化粧品に不審な点がないかを確認するようにしましょう。

 

消費者庁資料では、模倣品や個人輸入した化粧品による被害の事例も掲載されています。

消費者庁資料:コラムVol.7 インターネットでの化粧品の購入は慎重に-模倣品などの可能性も-

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