硬い豆やナッツ類をはじめとする食品での窒息や誤嚥に注意!

窒息や誤嚥(ごえん)(食べ物又は異物が気管に入ること。)は、様々な食品で起こる可能性があり、平成30年から令和4年までの5年間で5歳未満の子どもが43人亡くなっています(※1)。

 

もうすぐ節分ですが、豆まきには注意が必要です。硬い豆やナッツ類には、子どもがのどや気管に詰まらせて窒息したり、噛み砕いた小さなかけらが気道に入って肺炎や気管支炎を起こしたりするリスクがあります。奥歯が生えそろわず、かみ砕く力や飲み込む力が十分ではない子どもに食べさせると大変危険です。
また、硬い豆やナッツ類以外でも、子どもの口に入る大きさの丸くてつるっとしたもの、粘着性が高くて飲み込みづらいもの、かみ切りにくいものなどを子どもに食べさせる際には注意が必要です(※2)。

 

硬い豆やナッツ類をはじめとする食品での窒息や誤嚥を防ぐため、以下の点に気をつけましょう。

 

●食べているときは、姿勢をよくし、食べることに集中させましょう。また、泣いている時に食べ物をあげるのもやめましょう。

 

●小さく切りわけても子どもが口に詰め込むこともあるため、少しずつよく噛んで食べるよう伝え、様子を見守りましょう。

 

●硬くてかみ砕く必要のある豆やナッツ類は、5歳以下の子どもには食べさせないでください。

 

●節分の豆まきは個包装されたものを使用するなど工夫して行い、5歳以下の子どもが拾って口に入れないように、後片付けを徹底しましょう。

 

 

なお、食品等の包装や乾燥剤を子どもが誤飲(食べ物以外の物を誤って口から摂取すること。)する事故も発生しているため、開封後の包装・乾燥剤の扱いにも留意が必要です。

 

 

もしも、のどが詰まって、声を出せない、苦しそうな呼吸が見られる、顔色が急に青くなるなど窒息が疑われる変化が現れた場合は、すぐに背中を叩く「背部叩打法」などの応急処置(※3)を速やかに行ってください。

※1 厚生労働省「人口動態統計」。不慮の事故による死因における「W79_気道閉塞を生じた食物の誤えん」による死亡者数。

 

※2 日本小児科学会 ~食品による窒息 子どもを守るためにできること~

 

※3 こども家庭庁「もしもの時の「応急手当方法」」

 

消費者庁資料では、子どもが食品で窒息や誤嚥する事故情報も掲載されています。

消費者庁資料:Vol.644 硬い豆やナッツ類をはじめとする食品での窒息や誤嚥に注意!

千葉県