水産物の豊富な日本では、日常的に魚料理を食べる機会があるため、魚の骨がのどなどに刺さる経験をした人も多いかもしれません。魚の骨が刺さったまま取れなくなった等の事故の情報が医療機関(※1)から寄せられています。
【魚の骨が刺さった場合の対応】
- のどに刺さった魚の骨は自然に抜けることもあり、無症状であれば数日経過観察をすることは可能ですが(※2)、刺さったまま抜けずに症状が悪化することもあるため注意が必要です。
- ご飯を丸飲みさせない
魚の骨がより深く刺さってしまうおそれがあります。深く入り込んだ場合、医療機関でも簡単に取り除くことが難しくなります。 - 無理して取ろうとせずに、耳鼻咽喉科を受診
見えているからと言ってピンセットなどで取ろうとすると、口の中を傷つけてしまうことも考えられるため、無理せずに耳鼻咽喉科を受診しましょう。
【魚の骨が刺さらないための工夫】
- 小さな子どもが食べる魚の骨は丁寧に取り除く
ほぐして骨を取り除くか、身を細かくしたり薄切りで小骨が見えやすい状態にしてからピンセット等で骨を取り除きましょう。購入時に、骨が取り除かれた商品等を選ぶのも一案です - 魚の上手な食べ方を教える
子どもが箸を使えるようになったら、骨を取り除きながら身を外せるように、保護者と一緒に練習しましょう。 - しっかり噛んで食べる
よく噛むことで、硬い骨の存在に気付いて、飲み込む前に口の中から出すことができます。
(※1)医療機関ネットワーク事業:消費者庁は(独)国民生活センターと共同で、平成22年12月より、医療機関(令和5年3月現在で30機関が参画)から事故情報の提供を受けています。
(※2)(公社)日本小児科学会Injury Alert(傷害速報)類似事例「No.087 魚骨による下咽頭異物」(PDF)(別ウィンドウで表示します)
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