スケートボード類での事故-転倒することを前提に安全保護具の着用と場所選びを-

スケートボードは東京2020オリンピックで初めて正式種目に採用され、改めて注目を集めています。また、スケートボードに似た2輪の遊具は、近年小学生を中心に遊ばれています。

一方で、スケートボード類が関係する事故の情報が、医療機関から11年間で230件寄せられており、半数近い105件で骨折、92件で頭や顔に何らかのけがを負っていました。約4分の3に当たる173件が小学生の年代(6~12歳)で発生しています。

スケートボード類は、車輪が付いた板の上に立つため、もともと不安定であり、遊んでいて転ぶことは避けられません。その際に、手をついて腕を骨折したり、頭に衝撃が加わって脳に損傷が生じるなど、重大なけがが発生することがあります。

スケートボード類に限らず、遊びやスポーツには一定のけがを負うリスクがありますが、スケートボード類でどのようなけがが発生するか十分に知った上で、けがを最小限にする事前の準備が大切です。

 

  1. 遊ぶ前にはスケートボード類を点検・整備し、ヘルメットとプロテクターを着用して準備体操をしてから遊びましょう
  2. 禁止された場所や車・人通りの多い道路では滑走しないでください。路面の凹凸や傾斜、濡れ、障害物がない、平らで広い場所を選びましょう
  3. 保護者は、子どもと一緒に乗り方のルールなどを理解し、乗る際の装備・場所・時間等を子どもと決めましょう。特に幼い子どもが遊ぶ際はそばで見守りましょう

 

もしもの時には、

  • 重篤な症状の場合は、ためらわずに救急車を呼びましょう。
  • 軽症に見える場合でも、脳震盪(のうしんとう)が疑われるときは、遊ぶことを直ちに止めて、ひとりで過ごすことは避けてください。

 

 

【消費者庁公表資料】

千葉県